なっちゃんカワユス

  • 目にも見られぬ なっちゃんカワユス おそろしく タイムリーで 声を聴けば 背骨まあ伸び 憂さ減る飛ぶよ
  • めにもみられぬ なっちゃんかわゆす おそろしく たいむりーで こえをきけば せぼねまあのび うさへるとぶよ
  • もう目にも見られないほどおそろしく可愛いね、なっちゃん。気分が浮かないときにタイムリーで声を聴けば、元気が出て背骨はまあシャンと伸び、憂さは減って飛んでいくよ。

地元のラジオ局ZIP-FMのナビゲーター、白井奈津さんのご紹介。

東海圏で活動し、いくつかのテレビ番組にも出演されています。6、7年前に知ってファンになりました。愛称は「なっちゃん」。声も見目も可愛い方で元気があって明るく、声を聴いたり姿を見たりするとこちらもエネルギーをもらえます。
大好きな樋口一葉の本名が樋口奈津で、意外に「奈津」という名前の女性は少ない。そんなところも、たんなる偶然ではあるけれどうれしいです。
先日30歳になられたとのこと。これからももっと活躍してほしいです。

この作品を作るにあたって、”かわいい” および ”声を聴くと元気になる” という内容を盛り込みたいと考えていました。
それ自身で「い」の重複している「かわいい」については「カワユス」で解決し、なっちゃんオタク?と思われるほどの形容になってしまったのは少し恥ずかしいけれど、3句目まででかわいさが十分に伝わるはず。
「声を聴けば」はそのままでオーケー。
「なっちゃん」で「ん」を使用しているため「元気」を直接使うことはできません。どうしたものかと余った文字群を眺めていると、「背骨」と「伸びる」の組み合わせが見つかりました。気落ちしてショボンとしている子に ”ほら、シャンと背筋を伸ばして” と言いますよね。さらにいい具合に「憂さ減る飛ぶよ」の文句をつなげることができ、比喩的・間接的な表現で元気になる様子を表せました。

かなパズルの条件を考えればお分かりだと思いますが、事前に思い描いたイメージ通りになることはめったにありません。そもそも、具体的な内容に踏み込む以前に自然な日本語を織りなすことが困難です。じっさいに作ったことがおありの方は強く実感されているでしょう。
今回のようにほぼ想定していた内容で上手くまとまるのは自分でも不思議なことだけれど、同じような経験を何度かしています。できそこないの日本語になるのはイヤだ、とことばづかいから文意にわたって徹底する妥協を許さない態度が、ときに好運を呼び込んでくれるのでしょうか。とにもかくにも、いざ完成したときの充実感は相当なもの。こういうことがあるからかなパズルは止められません。

語法について、「カワユス」といえば、かつて「しょこたん」こと中川翔子さんがよくお使いになっていた印象があります。このことばが現在でも用いられているのか死語寄りに位置しているのかは分かりません。

*2020/08/02追記*
先日、なっちゃんの番組「HOORAY HOORAY FRIDAY」――彼女のキャラクターにピッタリのタイトルですね――の「早口言葉ミッション」というコーナーに応募したものが採用されました。なっちゃんが3回連続でスムーズに言うことができなければ、出題者にプレゼントが送られます。見事(?)、しょっぱなからつまづいてくれました。ステッカーをいただけるということで、届くのが楽しみです。掲載しておきますのでよろしかったらぜひ挑戦してみてください。
早口言葉:嫌いなツナ連なりつらい白井奈津

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