ぼくは君に恋をした。

  • 背中へ電流 胸ヒート ぼくは君に 恋をした。 ろれつ回らず お茶も誘えぬ 更ける雨の夜
  • せなかへでんりゅう むねひーと ぼくはきみに こいをした ろれつまわらず おちゃもさそえぬ ふけるあめのよ
  • 一目見た瞬間に背中へ電流が走り、胸は熱くてたまらない。ぼくは君に恋をした。いざ話せば上手くろれつが回らずお茶にも誘えないよ。ああ、雨の夜が更けていくなぁ。

一目惚れで恋に落ちた青年の様子・心情を描きました。
と書きましたが、近年は若い女の子も自分のことを「ぼく」と表現することがあるようです。そうするとこの作品の主人公は男女のどちらでもオーケーということになるのかもしれませんね。

「ぼくは君に恋をした」のフレーズがふと浮かび、文字がかぶっていなかったので作り始め、1~2時間で完成。
出来たてのときはそうでもなかったのが、時間が経つにつれて印象が変化しわれながらけっこう好きな作品になりました。あまり作らないタイプの作風だからでしょうか。
文字群から「胸ヒート」を初めに選び出したことでこういう内容になったけれど、その最初の選択が変われば違ったものが生まれる予感がします。またいつか機会があれば。

内容について。
メールやSNSでのやりとりが主流の現代、「ろれつ回らず お茶も誘えぬ」はもう古びたシーンなのかもしれません。なお、「ろれつ」はこの作品の雰囲気で漢字「呂律」にすると少し堅苦しい気がしたのでひらがな表記にしました。こういう使い分けは悩むところです。
最後の句「更ける雨の夜」は、余った文字からひねり出したもの。情景描写に仮託して心情を表すのは小説の常套的手法ですが、小説を読まない私にしては上等な表現だと思います。文字使用が制限されている状況だからこそ生み出すことができたわけで、かなパズル冥利に尽きるといえるでしょう。

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