かなパズルとは、いろは歌で有名なことば遊びのことです。五十音図にある「あ」から「ん」までのかなを1回も重複させることなく、かつ全てを使い切ることで有意の日本語表現を形作ります。
同種のことば遊びは英語を始めさまざまな言語に存在し、いっぱんに「パングラム(pangram)」と呼ばれますが、パングラムは同字の重複を許容する概念であり、適切な名称とはいえません。重複を認めない「完全パングラム(perfect pangram)」の呼称もやや冗漫です。また、日本人なら誰もが「いろは」の語を知っているほど親しまれているとはいえ、作品の1つに過ぎない「いろは歌」を代名詞のように用いるのもおかしなことでしょう。
そこで私は、その原理がジグソーパズルと同じことから、かなのパズル略して「かなパズル」と名付けました。