- 宵の頃を 水音もせぬ 沢辺に待ち 蛍増え 幻想的な 光はゆらめく やれ、胸熱し
- よいのころを みずおともせぬ さわべにまち ほたるふえ げんそうてきな ひかりはゆらめく やれむねあつし
水音もしない静かな沢辺に宵の頃を待つ――。暗くなると蛍が増え、幻想的な光はそこかしこにゆらめく。ああ胸が熱い。
蛍です。
長らく作りたいと思っていたテーマでした。
でも蛍については疎く、光を放って群舞する様子も映像でしか見たことがありません。
そのため、ネットから情報を収集して臨みました。
内容について。
作り始めてしばらく経ってから、和泉式部の「もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る」を思い出し、場面を沢にしようと考えました。
蛍が静かなところを好むことはネットで知識を得るまで知りませんでしたが、それが「水音もせぬ」の着想につながったと思います。
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