ツケ払えぬや

  • 自然の猛威に 襲われる 手を拱くより すべなき人 ツケ払えぬや 歩む定めか 滅ぶ道
  • しぜんのもういに おそわれる てをこまねくより すべなきひと つけはらえぬや あゆむさだめか ほろぶみち
  • 豪雨に干ばつ、山火事や熱/寒波など、世界中で自然の猛威に襲われる近年。手を拱く以外にすべがない人間。利便性を追求するなかで自然に対し行なってきたことへのツケを払うことなど、手遅れでとてもできないや。もはや人類は歩む定めなのか、滅び行く道を。

自然災害です。

国内各地で、台風でもないのに台風時並みの豪雨が頻発しています。そのために河川が氾濫し、家屋へ浸水し、ひどい場合には流される。土地が吸収できる以上の雨量が短時間でもたらされ、土砂崩れが起きる。「ここに何十年も住んでいるけれど、こんなことは初めてだ」という声を盛んに耳にします。また、突風も一昔前より多発するようになりました。
世界に目を転じても、自然災害の規模と発生率がともに増しているのはニュース報道から明らかでしょう。
温暖化が原因であろうこれら異常気象とそれによる被害を目にしていると、対症療法的な対策ではとても追いつかないレベルであると痛感されます。
われわれは、自然の移ろいとはあまりにかけ離れたスピードで地球のあちらこちらをいじくり回してその有り様を変え、測り知れない資源を収奪し使用してきました。ひとえにモノの大量生産/消費を基盤にした利便性の追求によるものです。そこからなにを自然へ還元したかといえば、大気、土壌、海洋をひたすらに汚すこと。無数の動植物を殺傷し、生態系をかき乱すこと。恩を仇で返すとはこういうことをいうのでしょう。
自然に対して不自然極まる行ないをしてきたのだから、反動が来るのも自然の摂理というものです。「自然を征服した」などと豪語してきた人間ですが、ほんのささやかなしっぺ返しに右往左往している。積もりに積もったツケの代償が今後さらに顕在化してくるのは間違いありません。私たちは耐えられるでしょうか。

内容について。
訳と併せてご覧になればとくべつ説明を要する箇所はないと思います。
作成に関して1つ述べると、後半で見出した「ツケ」が作品をまとめ上げるキーワードになりました。対価を支払わず好き放題に飲み食いし、到底返済しきれないツケを抱え込む。まさしく現在の人間と自然との関係に当てはまるのではないでしょうか。飲食代ならバックレることもできるけれど、地球上からは逃げられません。ほんとうにどうなるのでしょう。

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