- 自然の猛威に 襲われる 手を拱くより すべなき人 ツケ払えぬや 歩む定めか 滅ぶ道
- しぜんのもういに おそわれる てをこまねくより すべなきひと つけはらえぬや あゆむさだめか ほろぶみち
豪雨に干ばつ、山火事や熱/寒波など、世界中で自然の猛威に襲われる近年。手を拱く以外にすべがない人間。利便性を追求するなかで自然に対し行なってきたことへのツケを払うことなど、手遅れでとてもできないや。もはや人類は歩む定めなのか、滅び行く道を。
自然災害です。
温暖化が原因であろう昨今の異常気象とそれによる被害を目にしていると、対症療法的な対策ではとても追いつかないレベルであると痛感されます。
われわれは、自然の自然な移ろいとはあまりにかけ離れたスピードで地球のあちらこちらをいじくり回してその有り様を変え、測り知れない資源を収奪し使用してきました。ひとえにモノの大量生産/消費を基盤にした利便性や利益の追求によるものです。そして、それがもたらしたのは、大気、土壌、海洋をひたすらに汚すこと。無数の動植物を殺傷し、生態系をかき乱すこと。恩を仇で返すとはこういうことをいうのでしょう。
自然に対して不自然極まる行ないをしてきたのだから、反動が生じるのも自然の摂理というものです。”自然を征服した” などと豪語してきた人間ですが、ほんのささやかなしっぺ返しに右往左往している。積もりに積もったツケの代償が今後さらに顕在化してくるのは間違いありません。私たちは耐えられるでしょうか。
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