オノマトペをみつけてよ

  • オノマトペをみつけてよ いぬワンねこニャー ふくろうホー かぜピューあめザー はなズルー むし、モゾ、ギエー! チラリだれ?
  • おのまとぺをみつけてよ いぬわんねこにゃー ふくろうほー かぜぴゅーあめざー はなずるー むしもぞぎえー ちらりだれ
  • オノマトペを見つけてよ。犬ワン、猫ニャー、フクロウホー。風ピュー、雨ザー、鼻ズルー。虫、モゾ、ギエー! チラリ。だ、誰?

オノマトペです。

お隣の韓国と並び、日本がオノマトペ大国であることをご存じも方も少なくないでしょう。
日本語には擬態語・擬情語・擬音語・擬声語の4つを統一する呼び名がないので、オノマトペは便利な呼称です。オノマトペはフランス語ですが、その響き自体がちょっとオノマトペ的ですよね。
オノマトペは日本語――や韓国語――学習者にとって大きな壁になるといいます。子供のころから慣れ親しんでいる日本人なら、たとえば「ふかふか」「ぷかぷか」「ぶかぶか」の違いを瞬時にはっきり感じとれるけれど、オノマトペは多分に身体的なことばのため、体感と結びつかないことには明確に把握しにくいでしょう。文字や音で暗記するだけではなく、日本なら日本、韓国なら韓国というように、その国である程度生活を送りながら実地で覚えないと身に付きにくいかもしれません。

作成について。
根を詰めて一気に作るのではなく、気の向いたときにちょこちょこ組み合わせていく方法で、半年ほど間を空けたりもしながら、完成までに約1年半かかりました。
ときどきこういう作り方をします。とくに本作のような列挙するタイプの作品は全体の文意を意識する必要があまりないので、部分部分を埋めていく感じで比較的気軽にとり組める。気分転換を計れるところも特長で、ある日にはどれだけ頭を凝らしてもまったく思い浮かばなかった語句が、しばらく日を置いてから挑むとポンと出てくることがあります。また、それほど頭が疲れないのも利点でしょう。

ところで、かなパズルにとり組むようになってから、小さな子にも理解できる易しいことばだけで作品を作るのが1つの目標でした。
かなパズルは、語句の固まりをいくつか作って適当に並べてハイ終わり、ではありません。それなら誰にでもできます。そうではなく、選び出した語句全体できちんと通じる意味内容にまとめなければなりません。ことばづかいと文意を両立させて自然な日本語に整えなければならないから、「かな46文字を過不足なく用いる」という条件が非常なる足かせとなって作り手を困らせるわけです。
そんなことば遊びにあって、子供向けの簡単な内容で描き切ることは大きな挑戦になるでしょう。
そして、今回の題材が打ってつけでした。オノマトペは大人も日常的に使用しますが、ワンワン(=犬)、ブーブー(=クルマ)など、子供は発語しやすいオノマトペを活用しながら日本語を習得していきます。そのオノマトペがテーマだからチャレンジするのに申し分がありません。
はたして、その結果やいかに。

少しずつ作成していくスタイルに加え、子供向けを意識したこと。これがおよそ1年半という時間を要した要因でしょう。
それまでにも何度か完成していたものの、子供にはやや不適切な表現が含まれていました。それを変えるとなるとほかの語句も連鎖的に変更を迫られ…、となかなか上手い具合にまとまらなかったのです。
とはいえ、試行錯誤のすえにでき上がった作品には満足しています。内容に難しいところはなく、いい感じに収まりました。また、冒頭のタイトル部分以外は七五調のリズムなので、子供たちが声に出して読むことにも適しているのではないでしょうか。

語法について。
「オノマトペ」以外のかな文字すべてを具体例の列挙で使い切ることができれば理想でしたが、そこまでは叶いませんでした。
「むし、モゾ、ギエー!」では、擬態語に擬声語と2つ並んでいます。身体に付いた虫が「モゾ」っとして思わず「ギエー!」ですね。
最後の2つは「!」に「?」と、オチが付いた感じになりました。狙ってできることではなく、かなパズルがもたらしてくれる不思議で素敵な偶然です。

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