クリムト

  • クリムト まばゆい黄金に艶やかなエロスをもよそわせ、蓋し、咲き散らぬ不滅の美へ。見惚れるね。
  • くりむと まばゆいおうごんにあでやかなえろすをもよそわせ けだし さきちらぬふめつのびへ みほれるね
  • クリムト――まばゆいばかりの黄金に、艶やかなエロスまでもまとわせ、まさしく、その絵は咲いて散ることのない不滅の美へ。見惚れるね。

19~20世紀にかけて活躍したオーストリアの画家、グスタフ=クリムトです。

彼の絵はどなたもどこかで――彼の作品だとご存じないとしても――ご覧になったことがあるでしょう。
今回背景に用いた『接吻』や『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』に代表される、ふんだんに散りばめられた黄金と醸し出されるエロスとが融合した美。
思わず見入ってしまいます。
この魅力をぜひともかなパズルで表現したいと、挑みました。

作成は過去最高クラスの難しさで、まとめ上げるのに要したのは12時間ほど。
精根尽き果て、いまは過程を記す気になれません。後日改めてお話しできれば。

語法と内容について。
「まばゆい」は光り輝く美しさを意味する素敵なことばです。余りやすい「ゆ」を含んでいることもあっていつか使いたいと考えていました。作成中に見出し、これ以上ない場面で使用できたと思います。
また、「艶やか」は女性のもつなまめかしい美しさのことであり、こちらもクリムトの絵を表すのにふさわしい。
これらが、クリムト絵画を象徴するワード「黄金」と「エロス」をそれぞれ形容することで、その特徴をしっかり描き出せたのではないでしょうか。それにしても、彼が作品に金箔を多用したのは日本画の影響もあるといわれます。歴史的な名画の誕生にいくらかでも寄与しているのだとすれば、日本人として誇らしいことですね。
「よそわせ」はそのままで通じるけれど、訳では意訳的に「まとわせ」としてみました。
「咲き散らぬ」は咲いて散らない、すなわち永遠の比喩、つまりは「不滅」ということです。
「蓋し」は「思うに」や「まさしく」を意味する古語寄りのことばづかいですが、現代でも――ちょっとカッコつけた物言いをしたいときなどに――ときおり用いられるでしょう。

全精力を使い切ったという感じで、ほんとうに疲れました。
でも、その見返りを十分に得られる出来映えになったと思います。
散文形式としてみたときにも、『秋は夕べ』以上の完成度になったのではないでしょうか。

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