- YOASOBIの音 熱中させる リズムやメロディ ハーモニー たまらぬわこれ! みんな聴くべし! 希望を描け!
- よあそびのおと ねっちゅうさせる りずむやめろでぃ はーもにー たまらぬわこれ みんなきくべし ほーぷをえがけ
YOASOBIが奏でる音。聴く者を熱中させるリズムやメロディ、ハーモニー。もうたまらないわこれ! みんな聴くべし! そしてその音楽のように各人のうちに希望を描くのだ!
YOASOBIの2作目です。
昨2023年は『アイドル』が世界的なヒットを記録し、その活躍は日本の枠を超えて留まるところを知りません。
彼らを題材にしたかなパズルを2021年に作成した私も、ずっと好きで聴きつづけています。
少し時間を経た今、もう1つ作りたいと挑みました。
語法と内容について。
「リズムやメロディ ハーモニー」は音楽の三大要素と呼ばれます。などと分かったふうな口調ですが、この作品にとり組むまで知りませんでした。「リズム」と「メロディ」はもとから候補にあり、”リズムとメロディの違いって何だっけ?” とネットで調べたのがきっかけです。そして、せっかくならハーモニーも加えて3つを揃えたほうが見栄えがすると考えた次第。まあ要するに “YOASOBIの音楽は全てが最高!” と言い表したいわけです。そのために少なからぬ修正を迫られたものの、結果的に首尾よくまとめられたのではないかと思います。
つづいて、最後の「希望を描け!」に関して。
訳よりもう少し丁寧にご説明すると、彼らの音楽から希望をもらって自分たちもそれぞれに希望を描こう、ということです。
前回もお話しした通り、YOASOBIの楽曲からはつねに希望が感じられます。前作はそこにクローズアップした内容になったし、現在でもその印象は変わりません。『ラブレター』や『好きだ』や『アドベンチャー』が分かりやすい一方で、『アンコール』や『大正浪漫』や『セブンティーン』は物語としてハッピーな結末とは言えないでしょう。でも、例えば『セブンティーン』で「これはバッドエンドなんかじゃない」と歌われているように、そういった楽曲でも――微かだとしても――希望の光が射している。安っぽいきれいごとではなく、コンポーザーのAyaseさんが原作小説を読み込み抜いたすえに掬い出す捉え方です。楽曲そのものの素晴らしさが前提にあるのは無論だけれど、明るい未来を想像しにくい現代社会にあってこのような世界の描き方は聴き手にも希望を与えるのではないでしょうか。以前の繰り返しになりますが、それが多くの支持を得る一因になっているのだと私は感じます。
そう言えば、『セブンティーン』の原作となった小説『色違いのトランプ』を書かれた宮部みゆきさんとYOASOBIがNHKの番組で対談したさい、この物語についてAyaseさんが “僕がバッドエンドだと思いたくなかった” とおっしゃっていました。もしもそのことばに彼――YOASOBI――の性向が表出されているのだとしたら、私の見解もそれほど的外れではないということでしょうか。
ついでながら、「これはバッドエンドなんかじゃない」のフレーズに、宮部さんが “「あ、そうなんだ」と私が教えてもらった” “私はそういうことを描きたかったんだと思った” というようなことをおっしゃっていたのが印象的でした。多少のリップサービスがあるとしても、原作者にそう言わしめるのは興味深いことです。
話が少し脱線しましたが、あと1つ、「希望」の部分はかなで記すと「ほーぷ」であることにご留意ください。ホープは希望のカタカナ語としてなじみ深いでしょう。ただ、そのまま「ホープ」とするのは視覚的にイマイチだと感じたので表記を漢字にしました。読み(振り)仮名という優れた仕組みをもった日本語ならではですよね。
YOASOBIの希望ある音楽性については前作でしっかりと表現でき、今回触れるつもりはありませんでした。またしても言及することになったのは、それだけ私の思いが強く、潜在下の意識がそういうことばを選択させたためかもしれません。かなパズルは潜在意識の働きが深く関与していますから。
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