ところてん

  • ところてん 毎日頬張り 味わう やみつき ひねもす食べる 夢描く そら避けれぬよな むせぶのを
  • ところてん まいにちほおばり あじわうやみつき ひねもすたべる ゆめえがく そらさけれぬよな むせぶのを
  • ところてんを毎日頬張って味わう。やみつきだ。一日中食べる夢を描いてみる。叶ったら嬉しいけれど、そら避けれないよな、むせぶのを。

ところてんです。

数年前から食べ始めました。
脂質や糖質がゼロに近く、お腹の足しにもなるというのが理由です。
子どものころにおやつとしてときどき食べていたものの、”どうしてこんな酸っぱいものがおやつなんだろう” という印象で、大人になってからは口にすることがほとんどありませんでした。
それが食べるうちすっかりとりこになったのは、昔よりもタレが甘くなって食べやすくなったおかげかもしれません。

作成について。
じつは、当初はもっと違う内容で完成し、ことばづかいや文意にとくべつ問題もありませんでした。
なぜ変更したかというと、語句に「止(や)められぬ」があったためです。
以前述べましたが、私にとって「止む、止める」はクセのようなことばらしく、自作での使用回数が多いからしばらく控えたいのに、気がつくとまた使ってしまっている。
「や」を用いた語彙が乏しいということなのでしょうか。
とにもかくにも、だから再チャレンジすることにし、とりあえず「や」を含んだ語句を探すことにしたのです。
そうして思いついたのが「やみつき」でした。
しかし、それによって初めのバージョンで大切な役割を担っていた「愉悦」が「つ」で重複して使えなくなり、加えて余りやすい「ゆ」――や「え」――が押し出されることに。
こうなっては全体の内容をかなりの程度改める覚悟をするしかありません。
それでも、語句が半分近く入れ替わったわりにはさして時間を要さず終えることができたのは幸運でした。

語法と内容について。
「毎日頬張り」は決して誇張でなく、少なくともここ1~2年はほぼ1日1食です。
ですから「やみつき」といっても過言ではないでしょう。

後半の「ひねもす食べる 夢描く そら避けれぬよな むせぶのを」にかんして。
この4句がちょっとしたユーモアであることは、お読みになればお分かりいただけると思います。
どれも比較的余りやすいかなからなる「む・せ・ぶ」を拾い出したとき、なんとかして組み込みたいと考え、このような内容になりました。
ところてんといえばお酢がセットですが、ところてんに限らずお酢がのどに入るや突如むせんだ経験はどなたもあおりでしょう。
十分に食べ慣れているはずの私でさえ、今でもいきなりブホッとなることがあります。
日がな1日食べていたら数回はむせんでしまいますよね。

「ひねもす」はずっと使ってみたかったことばです。
改作するにあたって試行錯誤するなか見出し、これが完成へのキーワードにもなったと感じます。

「そら」はくだけた言い回しなので、つづくら抜きの「避けれぬ」とも合っているのではないでしょうか。

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