井上尚弥

  • 井上尚弥 必死に乱打 する敵を避け 読まれぬブロー 合わせめり込む 骨歪み 血反吐も吐くぞ
  • いのうえなおや ひっしにらんだ するてきをさけ よまれぬぶろー あわせめりこむ ほねゆがみ ちへどもはくぞ
  • 井上尚弥。必死に乱打する敵の攻撃を巧みに避け、読まれぬ一撃をカウンターで合わせると、相手の身体にめり込む。骨が歪み、血反吐も吐くぞ。

井上尚弥選手、第2弾です。

作成と内容について。
前作の出来がイマイチだったので改作したいと思っていました。
再挑戦すると、わずか30分弱で完成。そのうえ7割方はメモ書きと頭の中だけでの作業でした。
作ったのは2022年6月28日です。その3週間前に行なわれたノニト=ドネア選手との再戦における圧倒ぶりが鮮烈に脳に刻まれていたことで、ことばの選択も上手い具合に運んだのかもしれません。
「読まれぬブロー 合わせめり込む」の部分は、それこそこの試合を重ね合わせることができるでしょうか。1R終了間際にダウンを奪った右ストレートは、相手の右に「合わせ」たカウンターでしたが、その「ブロー」はドネア選手にまったく「読まれぬ」ものでした。予測していないパンチほど効くものはなく、左側頭部に「めり込む」一撃は致命的なダメージを与えるに十分。なんとか立ち上がって2Rにもち込んだドネア選手もあっぱれだったけれど、この時点で勝負は決していたでしょう。
ところで、前半の「必死に乱打 する敵を避け」はポジショニング――間合いの調節――によるディフェンスの様子を表しています。しかし、正確に言うと井上選手には当てはまらないのかもしれません。というのも井上選手は試合中、相手に「乱打」する状況すらほとんど作らせないからです。ですから、やや言い訳がましくなりますが、ここはボクシングの試合で見られる一般的な光景とお受け止めください。じっさいに井上選手のポジショニングは超一流ですし。まあそれにしても、やはりモンスターですね。

ドネア選手を完膚なきまでにノックアウトしたこともあり、アメリカの権威あるボクシング雑誌『リング誌』においてとうとう日本人初のパウンド・フォー・パウンドに選出されました。すごいの一言に尽きます。
井上選手はボクシングのお手本のような動きをし、トリッキーなパフォーマンスをすることはありません。それなのにあれだけの魅せる強さ。基本を極めるとはこういうことなのでしょうか。
長らく主戦場としたバンタム級では、WBA、WBC、IBFに加えて昨年末にWBOのベルトを獲得し、主要4団体の統一王者になりました。そして、明日7月25日には1つ階級を上げたスーパーバンタム級でいきなりタイトル戦に挑みます。チャンピオンのスティーブ=フルトン選手はWBCとWBOの2団体を統一しており、井上選手と同じく不敗の手強い相手です。でも必ずや見事に粉砕し、戴冠してくれることでしょう。楽しみです。

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