闇と酒添え夜の旅

  • 本が好きで マジメお笑い 区別をせぬ 夢中になれば 闇と酒添え 夜の旅 寝転ぶもあり
  • ほんがすきで まじめおわらい くべつをせぬ むちゅうになれば やみとさけそえ よるのたび ねころぶもあり
  • 読書が好きで、硬軟さまざま区別をしない。夢中になると闇と酒を添えて夜通しの旅に。寝転んで読むのもありだね。

本です。

小学生のころまでは9割方マンガでしたが、子どものときから読書が好きでした。
ジャンルは多岐にわたり、今でも毎日――5分10分でも――何がしか読んでいます。
ただし、小説は肌に合わないらしくほとんど手にとりません。

30歳を過ぎた辺りから、活字本よりマンガのほうが読み辛くなりました。
不思議なものです。

語法について。
タイトルにもなっている「闇と酒添え 夜の旅」は、ちょっと詩的でいい感じだと思いませんか。
もしもふつうの詩文として作成したなら、詩心と縁遠い私がこのフレーズを思いつくことはなかったでしょう。
「あ~ん全てのかなを過不足なく用いる」厳しいルールが課され、ことばの扱いに強い制約がかかっているがゆえにもたらされました。

作り手の予想もしない表現が生じるのはかなパズルの原理上必然的なことで、それが大きな特徴でもあります。
とはいえ、不可測な状況に振り回されてしまってはデタラメな日本語になるばかり。
それを巧みに織り込みつつきちんとした意味内容に整えるところにこそ、このことば遊びの醍醐味があり、同時にそこが難しさの所以にほかなりません。
偶然の作用と確たる技量とが絡み合うのは、いかにもゲームらしいといえるでしょう。

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