- あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やゆよ らりるれろ わ(ゐ)(ゑ)を ん
- あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やゆよ らりるれろ わ(ゐ)(ゑ)を ん
あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やゆよ らりるれろ わ(ゐ)(ゑ)を ん
五十音図です。
「あ~ん全てのかなを過不足なく用いる」ことば遊びのパングラムは、五十音図に記されたかなをバラバラに解体して新たに組み替えるパズルゲーム、という見方ができます。つまりパングラムと五十音図は深い関係があるということです。
そこで、パングラムのいち作品として五十音図をそのまま提示するのも面白いと考えました。いわずもがな、作成時間は過去最短です。
ただ、五十音図は表記にいくつかパターンがあり、どう書き表すかにしばし悩みました。けっきょく「あ、い、う、え、お、…わ、を、ん」の語順と音とにシンプルに従いましたが、意外にも(?)このパターンはほとんど見られません。
五十音図について、「あ」に始まり「ん」で終わるかなは「音図」とあるように日本語の基本的な音を表しています。
現存する最古の五十音図は平安時代のものながら、現在のようにいっぱんに知られるようになったのは明治時代以降だそうです。それ以前、辞書の見出し順やかなの手習いにわれらがいろは歌が使用されていたことを、ご存じの方もいるでしょう。
日本語の言語音がおおよそ整理・体系化されたのは、先人たちによる知的努力の成果にほかなりません。整った日本語表現にまとめ上げるのが難しいせいか、パングラムには “日本語としておかしなところにかえって面白みや趣きがある” などという転倒した主張が存在しますが、ぞんざいにとり組むくらいなら五十音図のままのほうが整然としていていいかもしれませんね。
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