地を経それ行け

  • サツキメイ トゝロに出会う ほらふんわり 楽しみな マル秘ねこバス お迎えよ 地を経それ行け 矢も抜くぜ
  • さつきめい ととろにであう ほらふんわり たのしみな まるひねこばす おむかえよ ちをへそれゆけ やもぬくぜ
  • サツキとメイはトトロに出会う。ほーらトトロはこんなにふんわり。みな楽しみに待っている、秘密のねこバス迎えに来たよ。大地の上を駆け抜け行こう、矢も抜くほどのスピードで。

初めての口語作品です。口語で作るならなにがいいかと考えたとき、国民的アニメともいえるジブリ作品が適していると思い、そのなかでも代表作の1つであろう『となりのトトロ』を選びました。

口語は文語に比べて自由度が低く、しばらくの間はまるでできる気がしませんでした。それでもあれやこれや難渋しながらやっているうちにコツのようなものがつかめ始め、なんとか完成。出来はどうか分かりませんが、思い入れがあります。

さて、かなパズルでは同じかな文字を1回しか使えないのが最重要の原則です。だからこそ難しくて挑戦のしがいがある。しかしながら、その作品のキーワードのなかに同文字の連続していることばがある場合には、繰り返し符合「ゝ」の使用を認めていいと考えます。もしトトロが「トロト」だったらどうしたって諦めなければなりません。でもトトロならば繰り返し符合を用いて「トゝロ」とすれば、少なくとも表記のうえでは「かな文字は各1回」という原則が守られます。
ルールはとても大切だけれど、ただでさえ制約の厳しいかなパズルなのだから、あまりに固執するとかえって魅力が損なわれてしまう気がする。トトロは「と」がかぶっているのでたしかに違反しています。でも『となりのトトロ』を主題にして描くのに、不可欠のキーワードであるトトロが含まれていない、それってものすごくつまらないことだと思いませんか。繰り返し符合さえ認めればトトロを使うことができ、内容豊かな作品になる可能性がグッと増える。そもそも、同じ文字が反復しているということは同じ場所で2回使われるということ。そう考えれば、トトロが「トロ」であっても作成の難易度はほとんど変わらないはずです。
短歌における「字余り」と同様、原則の意義を踏まえたうえでの例外は許されていいと考えるのですが、いかがでしょうか。

主要キャラクターを盛り込むことができたのは満足だけれど、「矢も抜くぜ」の「ぜ」がジブリの雰囲気に合っていない気がしてそこが悔やまれます。

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